校長の部屋

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 4月8日(火)の始業式では、進級に対する希望に満ちた子供たちの姿を見ることができ、私自身も一年間頑張ろうと元気をたくさんもらいました。こどもの笑顔、真剣な眼差しは本当に宝物であり、大人に勇気と元気を与えてくれます。

 始業式でこどもたちにも話し、扇橋だよりにも書かせていただきましたが、今年度の自分自身の学校経営のテーマの一つとして 「なりたい自分」を見つけよう を掲げさせていただきます。こどもたちはもちろん、教職員にも伝えました。小さくても「なりたい自分」に向かって突き進む姿はまさに「主体的な学び」です。自分で「なりたい自分(目標・ゴール)」を決める(思う)こと、実現のための努力の方法も調べる・人に聞く・とりあえずやってみる など自分で考えた方法でチャレンジすることでかっこいい自分をたくさん身に付けてほしいと思っています。すぐに実現できるものもあれば、何年もかかるもの、実現可能かどうか予測がつかないもの、様々な「なりたい自分」があります。今の自分の達成度を振り返り、軌道修正や到達目標の変更もあるでしょう。挫折もあるかもしれません。ところが、失敗や挫折を乗り越え、手にしたものは喜びも大きく、長く自分の財産となる、価値あるものに変化します。「なりたい自分」をたくさん実現してほしいです。

 担任時代、ものすごく努力をしているのになかなか漢字が覚えられない児童がいました。様々な練習方法(勉強方法)を提示し、本人もまじめに取り組むのですが、成果が見られません。諦めたわけではないですが、「漢字練習なら何でもいいから好きに練習して」と本人に任せたら、はじめは楽な練習ばかりやっていたのですが、「よくやってきた(我慢して)」とほめ続けました。そのうち、自分で練習方法を変えるようになり、決して楽ではない練習にも取り組むようになりました。漢字の小テストでも良い点が取れるようになり、日常でも問題なく漢字を使えるようになりました。もともとまじめに努力する資質のある子だったというのもありますが、努力の大切さを教えてくれました。

 こどもが何かひらめいた時に見せる顔、分かった、できたときに見せる笑顔、成長した姿(場合によっては何年もたって)を見ることができた時、心の底から、この仕事をしてよかったと思える時です。学校には、その瞬間がたくさんあります。その瞬間をできるだけ多く見つけたいと思っています。

 令和7年度もよろしくお願いします。

江東区立扇橋小学校 校長 矢野 敦

 

 

 

 

 

更新日:2025年04月13日 07:26:04